今朝のニュース

朝のNHKラジオニュースで、香港政府が食料の輸入を制限していた日本の関東5県の内、福島を除く県からの輸入制限を解除したと言っていた。

www3.nhk.or.jp

まず、香港政府が、今までずっと関東からの食料の輸入を制限していたことに驚いた。そして、偉いなと感心してしまった。

我が日本政府は、こんな判断はしない。原発事故で、大量の放射性物質がばらまかれた当事者にもかかわらず、当初から、福島の食物を人々が購入しないのを風評被害だと言って、福島産の食料生産物の購入を勧めて来た。

その上、東京電力福島第1原子力発電所周辺の市町村の立入制限区域の指定を解除して、今や避難していた人々の帰還を奨励している。

福島の野や山は除染などされてはいない。放射線量も平気で毎時0.4μSvを超えてしまう。計算してみたら分かるというものだ。0.4×24×365=3504μSv。年間3504μSvという値は、年間3.5mSvという放射線量になってしまう。

国の放射線量の計算の仕方は、この値から自然放射線量の値を除いたりして、値は少し低くなるが、人間に許容されている年間被曝放射線量は1mSvなのだ。

 

※国の目指す除染後の空間線量は0.23μSv/hである。年間1mSvの放射線量を、単純に毎時に換算してみると、1000μSv÷365÷24=0.11μSv/hとなるが、次のような条件で計算することになっている。1日のうち8時間は外に、16時間は室内に滞在することが前提であり、室内の被ばく線量は外の40%とする。すると毎時の放射線量は、0.19μSvということになる。それに毎時間の自然放射線量0.04μSvをプラスすると、国の目指す空間線量毎時0.23μSv/hになるというわけだ。何だかたぶらかされている気がする。

 

福島第1原発事故後、許容放射線量の値が、無理矢理上げられたりして、それでも人体に影響はなく大丈夫だなどと、科学的に実証されているかのように国の政策に追従する学者が現れたりしている。

老人だけが、帰りなさい。未来のある若者や子供を、人体実験のために帰還などさせてはならない。帰還しなくても、他の場所で暮らして行ける政策を国が取らなくてどうするのだ。

東日本大震災と福島第1原発事故から7年以上が経過してしまった。

余りに不道徳な政権の下で、余りに情けない問題が噴出していて、原発事故のことなど忘れ去られているようだ。

香港政府のほうが、今の日本政府よりずっとましなのだろう。