腰椎骨折日誌15

昨日の夜は、所属している山の会の集会が、代々木であった。2週間おきに行われている定例の会だ。

前回は、骨折後、久しぶりに参加したのだが、途中からぐったりとして来て、集会の後、いつも出席する居酒屋にも行けなかった。

ところが、今回は、行く前から体調は良好で、ここ何日かは、背中の骨折箇所の出っ張りも、痛みを感じなくなっていた。それに、その出っ張り(というほど出てるわけじゃなく、気持ちの問題なのだが)も、心なしか小さくなっているように思われる。

何だかんだと雑用が多くて、夕方になってから慌てて新宿に向かった。

ザックを担ぐ背中も腰も、以前と同じで痛くもないし、疲れがたまって重くなってくることもない。これは、ほとんど治っているようだと感じながら、幸福な気持ちで駅に向かった。

新宿に着いてから、南口に向かう通路で前を若いアベックが歩いている。ゆっくりというほどではないのだが、わたしの歩くスピードより微妙に遅い。抜いてしまいたいのだが、通路は狭いし対向者が次々とやっ来る。イライラし始めたのだが、実はそれだけわたしの歩くスピードが元のとおり回復したということなのだ。イライラしながら喜びが込み上げてくるというおかしな精神状態を味わうことができた。

南口からサザンテラスを代々木に向かう時も、足の運びはスムーズである。前に行く人たちを、どんどん追い越して行った。病気から回復して行くと、こんなことにだって幸福感に満たされる。

集会は、山行報告とこれからの山行の予定が主である。雪山の報告がいくつかあった。

上越にあるタカマタギ八ヶ岳の赤岳から硫黄岳への縦走の報告。谷川岳での雪洞訓練の報告。四阿山や高峰高原でのスノーシューの報告等々。

山行予定としては阿弥陀岳から赤岳縦走などが提示された。

すべて蚊帳の外で、なんとも寂しい限りであった。この冬は、仕方がない。諦めるしかないと自分を慰める。

わたしは春の里山山行に励むのだ。

集会後、今月末に予定されている総会の打合せを1時間ほど行った。わたしの担当は、雪山山行の条件とクライミングについての注意などである。面倒な質問がないことを願うばかり。

その後、今回はためらうことなく居酒屋へ赴いた。

今日は、やけに人数が少ない。いつもだと15人ぐらいはいるはずなのに、なんと3人しか残っていなかった。そこへ遅れて来たわれわれ6人が加わって、合計9人での雑談会となった。

最初はビール、そのうちに日本酒となって夜中の12時になんなんとするまで飲み続けた。悪癖再来だ。

帰宅したのは1時過ぎ。奥さんはとっくに寝ていて、猫のタオがいそいそと出迎えてくれた。

今日は、そのせいでカラダがダルい。頭もボンヤリしている。

こんな調子なので、腰椎骨折日誌もこの回で終わりにするかな。