タイの少年たちの洞窟からの救助

タイで洞窟内に閉じ込められていた少年サッカーチームの13人の子供たちが、全員無事に救出された。

 

この救出にはタイ海軍の特殊部隊がたずさわっただけでなく、各国のダイバーも協力したということだ。

ただ、日本からダイバーとして誰かが協力したという話がないのが残念だ。

日本政府が、救出に協力を申し出たというような話も聞かない。

 

タイは、昔からの親日国で、バンコクにも沢山の日本の企業が進出しているはずだ。

 

はるか昔、20歳の頃、バンコクに1月余り滞在したことがある。その頃のバンコクは、広大な緑地の中に、低い家屋が点在しているような街であった。

高い建物は、東京銀行のビルが、バンコクの中心部に建っていただけだ。

ベトナム戦争の真っ最中で、米兵が街に溢れていたし、彼らに連れ立って歩く女性たちもいた。

ボーリング場はあったが、日本とあまり変わらない値段で、タイ人の庶民には手の出ない施設だった。

映画館は、完全入れ替え制で、映画の終了時には、タイ国王が作曲したというタイ国王を称える歌(国歌だったのかな?)が流れ、観客は総立ちして敬意を表したものだ。

国民は、とても敬虔な仏教徒で、街の至る所にある仏像の前で、その都度拝跪していたものだ。

男は、一度は仏教徒として、僧籍に入ることが義務づけられていた。

今は、どうなっているのだろう。

 

そんな国、タイの子供たちが洞窟に閉じ込められてしまったのだ。

日本が協力したって問題ないではないか。

 

日本は素晴らしい。日本は一番だ、というような番組が、いつも放送されている。クールジャパンなどと言って、日本人が日本人を褒めまくっているのに、どうして、こんな時に、救援に行がなかったのだろうか?

 

そのことに関する報道が、一切ない。

 

なんだか寂しいし、なんだか情けない。