面白くない思い出

f:id:maturinoato:20180320125516j:image

昔、エレベーターに乗ろうとしたら、初老の男性が出て来た。すれ違う前から、すぐに、その男性の社会の窓が開いているのに気づいていた。

ちょっと紳士風な男性だったので、このままその状態を告げずに立ち去るのは、恥をかかせることになると思い、あとを追って、小声でそのことを知らせた。

すると、驚いたことに酷く叱責されたのだ。

なんで、そんなことを言うのだ! そんなことは告げなくていいのだ‼︎

そして、わたしを押しのけて行ってしまったのだ。

わたしは驚いて二の句が継げなかった。余計なお節介だったというわけなのだ。出しゃばったことはするな、ということなのだ。

こんな人もいるのだと、怒りが込み上げて来た。

確かに、相手の気持ちを考慮しないで、こちらの思い込みで行動してしまい、相手を傷つけてしまうこともある。

でも、これはどうなのだろう。わたしは何もしなくて放っておけば良かったのだろうか。

こんなことでも相手の自尊心を傷つけてしまうことがあるのだ。自尊心が傷つく人がいるのだ。怒って体をぶつけてくる人がいるのだ。

いやな思い出として、心に残っている。

よくよく注意しなければね。