腰椎骨折日誌13
前回の診察から3週間が経った。いいかげん待ちくたびれていたけれど、不安な気持ちで診てもらいに出かけた。
というのも最近、回復していることはしているのだが、寝起きに腰が痛いだけでなく、時間が経つとずっしり重くなってしまうからなのだ。
背骨のどこか違う場所がおかしくなってしまったのではと不安が横切る。聞いてみなければ。忘れずに。
病院に到着すると直ぐにレントゲンを撮ってくれた。診察も引き続いて直ぐにやってくれた。
骨はもう付いていますね。そうですか、腰が少し痛いのですが? 仕方がないですね。腰椎を折ったのですから。3ヶ月経ってから、リハビリを始めましょう。もう山に行ってもいいでしょうか? ちゃんと治るまでには3ヶ月はかかります。簡単な運動ならいいですけど。まだ、行かないほうがいいですね。
ところで、背骨の一部が飛び出しているのですが? それは仕方がないですよ。そこが骨折したのですから。えっ? そうなんですか。背も低くなっていますよ。
なんと腰椎骨折の部位を完全に間違えていた。腰椎だからもっと下の箇所だと思い込んでいた。最初に診てもらった先生も、もっと下の箇所を教えてくれたじゃないか。
なんとこれから先、ずっと、突き出した背骨と付き合って行かなければならないのだ。ああショック!
外に出ると、今日はどんよりとした空が垂れ込めていて、みぞれでも降りそうな天気だ。
まあ仕方がない。背が縮んだといっても、小人のようになったわけではないのだし、それにもう姿形を気にするような歳でもない。
これから徐々に元に戻っていくだろう。それだけで幸せではないか。