天ちゃんのお苦しみ
天ちゃんが心を傷めていたそうな。侍従くんの日記にそんなことが書かれているという。
天ちゃんと戦争責任を考えるとき、決まって侍従くんの日記が出て来る。
そうして、決まって天ちゃんは戦争をしたくなかった。軍部が暴走したので、天ちゃんには止めることなどできなかったのだ。立憲君主制とは、そういうものなのだ、とまことしやかに論評される。
天ちゃんは、ずっと平和を望んでいて、戦争などしたくなかった。
天ちゃんは、ずっと平和主義者だったのだ。(だから、戦争責任などないのですよ、てな訳でお人好しの国民は、すっかりその気になってしまう。)
僕ちゃん、戦争したいんだ、と言って戦争をする僕ちゃんはいない。
戦争なんて、みんな平和を守るためというお題目から始まるでしょ。
天ちゃん、大元帥だったんだよね。あの世に行く、つまりが崩御なさる2年前になって、やっとこさ先の戦争の責任についてお苦しみになっていたなどというのは、ほとんどボケていたのじゃないかと感じる戯れ言ですよ。
チンが命じた先の大戦で、日本国民の死者は300万人を超え、アジアの民は2000万人が死んだようだが、チンは平和を望んでいたのだよ。
ああ、それなのに、こんな歳になっても戦争責任を言われるので、辛いのだよね。
侍従くんは、優しく慰める。もう、昔のことで、今の国民はそんなことは思っていませんからご案じなさることはありません。
今の国民をダシにして天ちゃんを慰めようとするような、安易な方法を考えたりしちゃダメじゃないですか。
主要メディアが、一斉に、お年を召した天ちゃんの苦悩が記されている侍従くんの日記を記事にした。どこからの差し金なんだろう?
平成が終わろうとしている今、昭和の天ちゃんのことをわざわざ記事にするのは、どんな魂胆があってのことなんですかね。