西荻窪、ライブハウス『ココパーム』

学生時代からの友人が、西荻窪駅前のライブハウスでジャズバンド結成25周年のコンサートをやるというので聴きに出かけた。

明大前で井の頭線に乗り換えて吉祥寺に出るつもりが、乗り換えを間違えて渋谷に来てしまった。

 

中央線に乗り換えるつもりでプラットフォームで待っていると山手線が入って来たので、しばらく何がなんだか分からなかった。

気づいてから、再度、井の頭線に戻り吉祥寺に向かったのだが、こういう馬鹿を何度かやっている。

 

西荻窪に予定より20分ほど遅れて到着した。20分で済んでラッキーというものだ。

西荻窪の駅に降りたのは、生まれて初めてだと思う。不思議な感じ。学生時代、阿佐ヶ谷に下宿していたこともあるが、そこよりも都心から離れて暮らしたことはなかったので、昔だったらこんな駅には来ることはなかった。

 

 

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ライブハウス『ココパーム』は、駅の北口を出て左に行くと直ぐに看板が目に入る。

小さな入り口から階段を上り、扉を開けると奥さんのFさんがいた。その横には、息子さんが立っている。こじんまりとした空間で、いかにもライブハウス。

 

もう演奏は始まっていて、曲目はサテンドール。

思ったよりお客さんが多い。ごく内輪の集まりだと思っていたので、ちょっと驚いた。

ピアノとフルートとギターとベースとドラムの構成で、実に楽しそうに演奏をしている。

アルコールを頼もうと一瞬思ったが、今日はオレンジジュースにしておいた。

一番前の席しか空いてなかったので、そこに座る。

 

マチュアバンドでも、生演奏は雰囲気がいいと聞いていて実に楽しい。

曲はイパネマの娘に変わる。そのうち、ジャムセッションということで、バイオリンが加わった。

曲は、映画カサブランカの中でも流れてきたアズ・タイム・ゴーズ・バイ。

続いて、ジャムセッションなのにシャンソンの演奏と歌になる。

というのも、友人が学生時代、シャンソン研究会にちょっとだけ所属していたからだ。

曲目は忘れた。フランス語で何とかかんとか。古き良き時代のシャンソン。若い人は、もちろんシャンソンなどと言ったって、何がなんだか分からないだろう。

 

そうこうしているうちに、演奏は後半になって、 奥さんのFさんが松任谷由実の「曇り空」を歌った。

次に、デューク・エリントンのなんとかという曲。それから数曲続いて、最後はバイバイブラックバードで終わった。

プラス、アンコールが一回。

 

なんだろう? 実に楽しい気分を味わわせてもらった。こんな歳になっても、ジャズを演奏して楽しめるなんて羨ましいかぎりだ。

私も楽しい気分で、電車に乗って帰ることができた。