朝方の夢
朝方、 嫌な夢を見た。
半裸でトイレから出て来ると、ピンポーンと玄関のチャイムが鳴った。
裸なのに困るなあと思いながらドアを開けると、トレンチコートを着た四十がらみの男とそれより少し若い男が二人、手帳をかざして立っていた。
分かるな、と念を押すように言って、そのまま玄関に入って来る。
私の腕をつかむと、さあ行こうと、連行にかかる。
私は、ああ、そうか、やっぱり、と妙に納得したような気持ちで、抗うこともなく引っ張られて行く、というところで夢は終わって、私は再び、眠りに吸い込まれてしまった。
この夢で、一番恐ろしいのは、ドアを開けたら、そこにトレンチコートの男たちがいたことだ。
見てすぐにこの男たちが刑事だと私は分かり観念してしまう。そうして、ああ、仕方ないなと思ってしまう。
別に、警察に捕まるような体験があるわけではないが、そんな恐怖がどこかにあるのだろうか。
久しぶりに、こんな夢を見た。