腰椎骨折日誌補遺

前回の15回で、この腰椎骨折日誌も終わりにするつもりだったが、今日、整形外科で最後の診察を受けたので、そのことを書いて終わりにする。

 

なんだかんだとやる事があって、やっと家を出た。

昨日に続いて、今日も春の日は晴れ渡ってとても暖かい。桜の花も、最高の美しさで輝いている。

 

昼少し前に病院に滑り込むと、すぐに診察室に呼ばれた。

打診器で背中を背骨に沿って叩かれる。

痛くないですか?

ちょっと痛い感じもしたけれど、痛くないと答えた。

13週経っているから、骨はもうすっかり付いています。骨の形は元には戻りませんが、それは仕方がない。

リハビリはどうしましょうか?

する必要はないですよ、と断言された。

腹筋、背筋もやっていいですか?

それで鍛えるしかないですから、やり方はご存知ですね?

はい。

山に行っていいですか?

徐々に慣らしながら行って下さい。急に激しい運動をするのではなく。どんなスポーツ選手でも、怪我の後は、徐々に慣らしていくものです。

はい。

何か分からないことがある場合は、いつでも来て下さい。

ありがとうございました。

 

というわけで、腰椎骨折での整形外科通いは、ついに終了することができた。

去年の年末に折ってから、正月も寝て過ごすことになり、ギブスを着け、汗で痒い思いをし、五万円近くもするコルセットを装着することにもなった。

思い返せば、ずいぶんとシンドかった。

 

やっと医者からは、治ったと言われたが、まだ、本調子ではない。朝、寝床から起きた後しばらくはスムーズに動くことが難しい。

不安な気持ちもあるが、少しずつ良くなっているのも確かだから、根気よくやって行こう。

 

ともかくも、治ったということだ。

残りの人生を有意義に過ごすしかない。謙虚に……。