自民党はダメ政党

ラジオから

起き抜けに耳にしたラジオから、自民党憲法改正推進本部が、大規模災害などの緊急事態に対応するために衆議院議員の任期を特例として延長する検討を始めたとのニュースが流れて来た。

自民党改憲草案

自民党改憲草案にとっくに書かれている内容なのだが、どういった検討を始めたのだろう。国民をたぶらかすためにどのような文言に直して行けばいいのかというようなことを検討し始めたのだろうか。
大体が、衆議院議員の任期が切れる時期に大災害などの事態が発生しても、そのせいで国政が停滞しないように参議院があるのだから、わざわざ憲法に書き込む必要などないはずなのだ。
災害対策基本法という法律もある。

さもしい欲望

この任期の延長という案には、まず、自民党代議士自体のさもしい欲望が隠れていて、いやらしいこと限りもない。つまり、自分自身の代議士としての身分が延長されるという保身への欲望である。
こんなことを偉そうに検討している自分というものが恥ずかしくないのだろうか。

権力の永久掌握

自民党の最終的な目的は、権力の永久掌握なのは見え見えだから、緊急事態に名を借りて国民の基本的人権を制限してしまうことにためらいがない。
基本的人権への意識が希薄な人が多いのに違いがないと思うと心配この上ない。
自民党議員に、その自覚があるのだろうか。
憲法改正、特に9条を無きものにして自主憲法制定を成し遂げることだけが、論理を超えた目的になっているように思える。

衆議院の解散権

衆議院の解散権は、どういう訳か内閣総理大臣の専権事項ということになっているので、現在は、政府の都合で勝手に解散できることになっている。
緊急事態に当たって解散を延長することを検討するより先に、このことを検討したほうがいいのではないか。総理大臣の恣意的な判断で解散されるのではなく、4年間の任期が全うできる方策を真剣になって考えたほうがどれほど現実的か分からない。イギリスのように解散要件を、時の内閣の恣意的な判断に任せない文言をしっかりと憲法に書き込むというようなことが必要だろうと思う。

憲法の三大原理

日本国憲法の三大原理というのは、主権在民基本的人権の尊重、平和主義である。これらを少しでも制限したり縛ったり傷つけたりする法律や条例の制定は、絶対に許されないものだ。ましてや、憲法の中に、そのような文言を書き込んではならない。

憲法改正どころじゃないよ

自民党憲法改正推進本部のみなさん、ただでさえ問題のある緊急事態条項について、ケンケンガクガクして喚きあっている暇があるのなら、国民のためになることについて働きなさい。森友学園問題で財務省が公文書を改竄した疑いをかけられている緊急事態なのですよ。

朝から、頭に来て血圧が上がってしまう。

と思っていると、新聞に「来月末に南北首脳会談」という大見出しが躍っているのを見て、また、血圧が上がってしまった。

こんなにも世界は動いているのに、安倍晋三は、いったい何をしているのだ!