京王ライナー初乗車

f:id:maturinoato:20180223145845j:plain

新宿駅京王線改札口の京王ライナー時刻表

京王線で、昨日から京王ライナーが運行を始めた。夜だけの運行である。

夜8時からの便が京王八王子行だ。9時、10時、11時、12時と1時間ごとに発車する。橋本行は京王八王子行の30分後に最初の便が出発する。8時30分、9時30分、10時30分、11時30分、12時20分続く。これも1時間おきの出発で、最後だけが12時20分ということになる。

特に鉄道マニアというわけではないのだが、普段利用している京王線が指定席特急を初めて運行するというので、なんだか興味をそそられて切符を予約してしまった。

このためだけに、とても寒い夕暮れにも関わらず、奥さんと二人で新宿に向かっていそいそと出かけたのだ。私もお調子者だが、奥さんもこういうことになると妙に興奮するところがある。

8時30分発の橋本行き京王ライナーに乗るつもりで新宿駅に到着した。早く着きすぎたので、駅構内で食事をしたり、マクドナルドでコーヒーを飲んだりして時間を潰した。この時点で、かなり疲れが溜まってしまった。腰もずいぶんと重い。

待ちくたびれたけれども、8時を回ったころを見計らって京王線改札口に向かった。

出発は2番ホームだ。電車はまだ入線していないが、プラットホームには、もう、かなりの数の人が新しい京王ライナーに乗るために列を作っている。もちろん、在来線に乗車する人たちもたくさんいるので、単に京王ライナーの初乗りのためだけに並んでいるのは、ちょっと気恥ずかしい。見まわすと、カメラを抱えた人もいる。スマホで写そうと、入ってくる京王ライナーを待ち構えている人もいる。わたしと奥さんもその一人となっていた。

8時20分過ぎに京王ライナーがプラットフォームに滑り込んできた。なんだかワクワクする。写真を写そうとしたが、あっという間に滑り込んできたので、シャッターチャンスなどまったくなかった。

座席が指定席なので、焦る必要はないのだが、ドアが開くと急いで乗り込んだ。

座席は、3号車の4Cと4Dである。位置はあらかじめ確認しておいたので、すぐに分かった。ただ、座席番号は荷物棚の下側に表記してあるので、確認もせずに乗り込んだ場合は、なかなか見つけられないかもしれない。

座った感触は、ちょっと貧弱で硬い。昼間は縦に連結して使用しているものを、京王ライナーになる時だけ2座席づつ横に回転させて使用しているのだから仕方がないか。

 

f:id:maturinoato:20180223150421j:plain

透明なドアを通して隣の車内が見える

緊張のうちに発車のチャイムが鳴り、ライナーは警笛を鳴らすとゆっくりと動き出した。

みんな座席指定で座っているから、車内は広々として静かなものだ。楽チン極まりない。あっという間に第一停車駅の京王永山に到着してしまった。

途中の明学前でドアは開かないが、少し停車した。プラットフォームにいた人が、こちらに向けて写真を撮っている。少しばかり優越感。調布は気がつかないうちに通りすぎてしまった。

とにかく確実に座って帰ることができるのと、乗客の人数が座席数しかいないので、車内がとても静かなのだ。山の会の集会の後、ときどき利用してもいいかなと思ってしまった。

電車を降りて、改札を出ると、ぐったりと疲れてしまった。腰がだいぶん良くなったと思っていい気になったせいだ。お調子者の代償は、疲労困憊ということ。