リス園
おいおい、また死んじゃうんだぜ。小さなリスは、呆れて叫んでしまった。向こうには、10匹ほどの仲間が、震えながら肩を寄せ合ってうずくまっている。
ここ何日か、仲間が続いて亡くなっているのだ。今日も、3匹の仲間が死んでいた。 何で、こんなことになってしまうのだろう? 水が合わないのか、土に問題があるのか、そもそも気候が適していないのか?
小さなリスには、何も分からない。
ずっと前にも、何匹も死んでしまったことがある。その時も、なぜなのか分からなかった。
リス園は、すべてのリスを処分することにした。
小さなリスは逃げることもできない。
風が吹いている。空に雲が流れて行く。鳥が2羽、音もなく飛んで行った。