政権への献辞

私には政権を批判する洞察力がないから、堀田善衛の小説からの引用を以下に載せておく。

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平和主義者が敵国の戦力を頼りにする。事実を認めろ、と云う。わたしも事実を認めるにやぶさかではない。だが、わたしにとって事実を認めるとは、既成事実をより一層かためるために協力することではない。その事実を変えようと意志することだ。変えようとする権利がわたしにはある筈だ。権利は、あれこれの特殊な事実に根差すものではない。特殊と普遍をすりかえてはならぬ。普遍的な事実を勘定に入れない、特殊事実主義者、あるいは現実事実主義者(おかしなことばだが)──は、自分に有利な事実のみを取り出し、邪魔物は、見事に避けてしまう特殊な才能を持っている。(『時間』p163 堀田善衛

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私たちは、普遍的な事実を忘れてはならない。偽の平和主義者が、積極的平和主義などと嘘をまことしやかに述べることに騙されてはならない。

普遍的な事実を、しっかりと追い求めていかなければならない。絶対に負けてはならないのだ。